止まっている感じ

7月に入った実感がまるでない。コロナの自粛期間はまるっとなかったことになっているような気持ちで、しかもそれはまだ続いていて、今年は2月で止まっているみたいな感覚がある。

先週から今週にかけて、仕事がとても忙しいだけでなく、かなり精神的にすり減る作業をこなさねばならなかったので、けっこうピリピリしていたんだと、峠を越えた今振り返って思う。

 

私は今恋人から別れ話を切り出されていて、どうしようかと考えあぐねている。きっかけは些細なことだけど、それは私の鬱憤が蓄積されていた結果でもあって、遅かれ早かれこういう日はきたのだろうと思う。そして考えれば考えるほど、年上である私が大人気なかったという結論にしかならず、後悔と自責で押しつぶされそうになる。

言葉を交わしたかった私と、そういうコミュニケーションが不必要だった彼との関係を、なんとなくやりすごすことはできたのかもしれない。一緒にいる時間は基本的に楽しいので、そういうライトな関係を彼は望んでいたんだろうなと思う。

 

初めから性格はあわない2人だったので、正直付き合い始めもかなり躊躇した。彼の評判は芳しくなく、まわりの友人の中にはあまりいい顔をしない人が多かったし、これをきっかけに疎遠になった(確証はないけれど、そうだと感じる)友人もいた。

私は長いこと恋愛から遠ざかっていたから、そういう風に始まる恋愛にビクビクしていたし、とにかく隙あらば疑おうとしていたと思う。そういう態度をものともせずぐいっとやってきてくれた彼に対しては、純粋に嬉しい気持ちがあったことと、怖くても飛び込んでみることがもしかしたら、この10年弱くすぶっていた自分を変えられるかもしれないという期待もあって、清水とまではいかないけれど、自分的にはそこそこ高い舞台から飛び降りたつもりだった。

 

別れを切り出されてからは、まあ仕方ないなという気持ちと、後悔と、どうしたらまたやり直せるのだろうかということばかりが脳内を巡り、あまり具体的に解決策が思い当たらない。毎日していたLINEがぴたりととまり、彼の好きなアニメをみることや、彼の好きなゲームをすることもなくなって、生活が止まっている感じがする。

昨夜は友人が遅くまで電話に付き合ってくれ、とてもありがたかった。私の複雑さをよく知る彼らなので、不安な心がかなり解消された。私も稀に恋愛の相談を受けたりしていたが、今までぜんぜん彼ら彼女らに寄り添えてなかったなと反省したりもした。

 

今朝見た夢が不思議だったので夢診断をしたら、今の状況を見事に当てていて驚いた。ピアノを弾かなければならないのに、練習をまったくしておらず、本番に真っ青になる夢。ピアノは親密な関係のことを表していて、うまく弾けない夢は行き詰まりを表しているそうな。ピアノに限らず楽器の演奏がうまくいかないのは恋愛や人付き合いに自信をなくしていることを表しているとも書いていた。こんなにドンピシャなことあるだろうか。しばらく夢診断に夢中になりそう。

 

最後のお話は金曜の夜なので、その日までに自分の中で整理をしなければならない。何を話せばいいか難しい。私はもはや修復は不可能と踏んでおり、そうなるともう感謝の気持ちしか出てこなくなる。楽しかったことばかりが浮かんでくる。なのでたぶんそれを伝えればよいのだと思う。