ジム

昨夜、1ヵ月ぶりにジムに行った。とりあえずそのことを褒めたい。勇気を振り絞って行った自分を精一杯褒めたい。今日ジムで何をしたかといえば、ストレッチポールを使って下半身をほぐしたことと、あとは3km歩いただけである。夜の9時台は結構筋トレガチ勢も多く、私はその玄人がたくさんいる空気が苦手で逃げ出したくなってしまうので、いつも人目を忍んで早朝か深夜に行っていたのだが、今日は勇気を振り絞った。

ストレッチエリアでは、隣にきたお兄さんがガシガシ腹筋をしている。逃げ出したくなるけど、私はただぼんやりとストレッチポールに身を任せていた。ランニングマシンでは当然ながらみんな汗だくで走っている。けれど私は老人のようにひたすら歩くだけ。でもそんな状況が、今日はなんだか愉快に思えて、途中から少しニヤニヤしてしまった。歩きながら聞いた、加藤ミリヤのSAYONARAベイベーのBPMが歩く速度にちょうど良すぎたのがかなり笑えたから、というのもあるけれど、それだけではなくて、まわりからすごくズレてしまっている自分、というのが、本当に自分らしいなと思って、"これでいいのだ"と思えたからである。

 

ジムと私はもう腐れ縁というか、入会しては辞め、辞めては入会し、をもう10回くらい繰り返している。冷静にならずとも、バカだなと思う。健康のためというのは綺麗な建前で、もちろんそれも大きな理由ではあるのだけれど、やっぱりかっこよくなりたいとかモテたいとかそういう理由でジム通いを頑張ろうとするものの、毎回「なんでこんなことをしているのか」と我に返ったり、こんな貧相でスポーツ経験のない人がジムにきてしまっているという違和感や羞恥心から、まるで続けられなかった。

30代に入り、体力の低下や体調不良が慢性化するようになり、建前だった「健康のため」がまさに本丸の理由となってしまい、もはやモテなどどうでもよいのでとにかくあらゆる不調を治したいというすがるような気持ちになってしまっている。

 

今日はCPAPを導入して1ヵ月だったので、定期検診に行ってきた。CPAPのつけ心地があまりよくなく、明け方に無意識下で外してしまうことや、期待したより効果が感じられないことから、正直あまりつけないまま1ヵ月がたってしまった(ジムが続かないのとも共通する私の怠惰な性格...)。そのことを先生から少しお叱りを受け、続けることでかならず改善するということと、つけないと心筋梗塞等のリスクはどんどん高まり続けるということを伝えられ、やっぱり頑張らねば...と気持ちを新たにしたのである。

睡眠時無呼吸症候群を患うほとんどの人は、体重が減少すれば症状が落ち着くそうで、先生からもそれを進められた。もちろん私だって、全盛期(29才のころの私が一番美しく輝いていたと思う)の体重に戻したいので、ダイエットを頑張らない理由などない。

 

帰路、ジムに行かなかったらたぶん一生行かないし、このままいびきをかきつづけ太り続けて死ぬ!!ということを強く心に決めて、家に着くなりカバンを取り替えてジムに向かった私。

とりあえず、頑張った自分をほめたい。これからも継続できるといいのだけれど。。。